彼氏想い
「来週は、大丈夫だと思う。
試合まだ先だし...」


「そっか!じゃっ!大丈夫だねっ!
明日から長いけど...
頑張るっ!」

あたしは、今...

すごく笑顔だと思う。


「あ、つか...
音早...この前試合見に来てただろ。
ごめんなっ!
忙しくて気づいてなくってさ...
帰る時に瑠冬から聞いた。」


「うんっ!行ったよっ!
用事あるって言ってたけど...
急に無くなっちゃたからっ!
なんか大変だったね...。
倒れた人とか...。
でも、殊輝かっこよかった。
試合出てたよねっ!
瑠冬は...暇そうだったけど...。」


「あ~。
試合は...補欠も行かなきゃだからな...
てか...音早来てんなら...
もっとかっこよくしたのに...」

殊輝が寂しそうに言った。

「ううんっ!十分かっこよかったよっ!
ゴール入れたじゃんっ!」

あたしは、その日の事を思い出してた。


「そっか?サンキュウ!
って...1回だけな?」

殊輝は、笑ってたけど...

あたしは本気で

思ってんだよ?


「うんっ!
あっ!会えなくても...
メール出来るじゃんっ!」


「あ...そっか!良かったぁ~。
ってか、気づくの遅っ!」


「はははっ!
...毎日、こうやって一緒に居られないから...
なによりも大切に想い合えるだよね...
ってことは...
あたし達は...誰よりも幸せなのかもね!」


「だなっ!...じゃっ!」


「うんっ!今日は、楽しかったよっ!」

あたし達は、それぞれの帰る道に向かって歩きだした。

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