さくらの季節


公園に入るとベンチに座ってるさくらが見えた




さくらがベンチから立ち上がり歩き出そうとした所へ声を掛けた




「よっ!さくら。今日は一緒に行けなくてごめんな。美味しいもん食べてきたか」




その瞬間我慢していただろう涙がさくらの目から溢れ出し…




「…竜二…私…池田さんに…告白して…振られちゃった…」




泣いてそう伝えるさくらの肩を掴んで言った



「さくら。お前頑張ったんやな。泣きたいだけ泣いたらいい…俺の胸で良かったら貸したるで」




俺は頑張ったさくらの気持ちを考えると苦しくて頭を撫でた




さくらは俺の胸に飛び込んで思いきり泣いた



さくらが泣き止むまでずっと抱き締めた





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