さくらの季節


改札口の向こうに手を振ってる竜二が見えた




私は嬉しくて早歩きから駆け足に





改札を抜けて竜二のもとに





竜二は私の手からいつものように鞄を取り歩き出した





逢えて嬉しいのに





嬉しい気持ちより久し振りに竜二の隣に並んでることが恥ずかしくて





本当はすぐにでも竜二に触れたくて仕方ないのに並んで歩くのがやっと





それだけでドキドキが止まらない





…竜二
…私
本当に隣に竜二がいるんだね…





< 335 / 347 >

この作品をシェア

pagetop