あなたがいるセカイで
4Ξセカイの始まりで
いつも、学校に来ていたら屋上でサボっていた。
そう、この空がいっぱい目に焼き付ける事ができる場所。
桜井さんとは、この場所で初めて出会ったんだ。
「おい、そこ。」
「え…なに?」
「いや、何でも…」
「何でも?」
「ない。」
いつもの屋上。俺の特等席は、小さな背中の女の子に奪われていた。
特等席。
屋上へと登って来た階段の扉の上。その場所は、存在する。
仕方なく、少し離れたところに女の子と背を向けた。