Real進行形

「…これ、あんま人に見せにくいな」


落書き中、気恥ずかしさを隠すように雑談をする。
確かにこれは…恥ずかしいかも。


「でもさ、登録したやん。笑」

「これって…そんなみんな来るもん?」

「さ〜?」


実はあの肩を抱かれた写真、ノリでモデル見本に登録してしまった。
後から彩夏に聞くとこのプリ機、結構学校の人が利用するものらしい。
実際見た人が居たかは定かでないが、ちょっと気になるところ…


ゆっくりゆっくり二人で落書きしていると、後ろからお声がかかる。


「あんたら…まだ?」

「俺らもうとっくに終わってるんやけど」


そこでヒラっとカーテンが揺れたので、慌てて入ってくるなと告げるウチら二人。
が、必死の頑張りも虚しくカーテンの隙間からバッチリ写真を見られ…
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