Real進行形
「これは、親用な」

「やな笑」


店を出たウチらは当初から予定していたゲーセンへ。記念すべきデートでの一枚目は…親用。


「俺んとこも見せてって言われるからちょうどえぇわ」


遊の親もウチと付き合ってることは知っている。
やっぱり男の子。
彼女とくっついてる写真を見られるのは嫌らしい。

ウチの場合は、早いんちゃうん?とか感想を親に聞かれるのが嫌って理由。
まぁ結局は遊と似たようなもんってわけかな。笑


親用プリクラは至って普通。
若干離れぎみにピースするだけ。
でも落書きはあくまでラブラブで。
それを見せながら今日は一枚しか撮ってないって言い張れば、親も納得するだろう。

それさえ撮ってしまえば後はやり放題。
今回のために、ポーズは予め二人で考えていた。

中でも印象的だったのはお姫様抱っこで…
< 47 / 86 >

この作品をシェア

pagetop