Real進行形
ウチが6年生の時、初めての彼氏ができた。
名前は涼。
カッコ良くはない。
どっちかっていうと、恋愛対象外にされる人物。
でもクラスのムードメーカーで、にぎやかな人だった。

付き合い始めたのは冬。
ちょうど、クリスマス前。
告白とかそんなんじゃなくて。
好きな人誰?の聞き合い。そういう話をメールじゃなくて直接していたところが、まだまだ幼かったんだと思う。


席がとなりで家も近くて…前から噂はされていた。
だいたい好きな人なんてヒント出しあってたら分かってくる。
結局、両想いということをお互いが認識し合った時点で付き合うことになった。
ホントに仲良しやった。
互いを大切にしていたし、何より愛されている実感があった。

まぁ家も近いということで、遊びはたいがいお家デート。


…それがあかんかったんかもしれへん。
< 53 / 86 >

この作品をシェア

pagetop