Real進行形
「も〜無理」


一週間経ってもこの状況は変わらなかった。
やましいことは何もない。
ただ…喋ってるだけ。

それでもやっぱ嫌やった。仲良く喋ってるの見たら、ウチと喋ってる時はそんなに盛り上がってる?
とか、楽しい?

とか、比較しちゃいけないのにしてしまう。


「そんなに嫌ならちゃんと言わんと」


そう、みんなには言われた。
けどその話しは、遊には言ってない。
だってヤキモチ妬いてるとか…恥ずかしいやん?

でも、そんなこと言ってられない。
そう思わせる話をウチは耳にした。



「ホンマにな〜イライラすんねん」

「そうなんかぁ」


朝、電車の中で彩夏に愚痴る。


「だって授業中も休み時間も…ベタベタ。いーってなる!」

「苦笑゙」

「遊と優子ってそんな仲良しやったん?」


彩夏と遊は去年、遊と同じクラス。
ということは当然、優子とも同じクラスである。
そう思って、優子のことを聞いてみた。


「仲は良かったで」

「そうなん?」

「うん。っていうか優子、森本のこと好きやったし」
「!?」

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