Real進行形
我が耳を疑った。


「…それホンマ?」

「多分。でも今はちゃうし、気にせんでも良いと思うで」


いや、気にしますから…


学校に着いた途端、早速朝の話をいつものメンバーに伝える。


「そうなん!?」

「っあーでもそんな話もあったかもなぁ…」

「でも、もう好きちゃうんやろ?」

「まぁなぁ〜」


でも分からんやん。
今は違ってもまた好きになるかもしれへん。

このことはウチに行動を起こさせるには、充分な話やった。


「ウチ遊に言う。こんなこと聞いて、黙っとかれへん」

そうみんなに公言して遊にどう言うか考えた。


基本、ウチはとっても口下手。
話すことが苦手って訳ではないのだが、言いたいことがあっても喋ってるうちに何が言いたいのか分からなくなってきたりする。
だからウチはメモに言いたいことを箇条書きにしていった。

書いてると面白いもので、どんどん怒りが膨らんでくる。
そこまで怒っていなかったはずなのに、書き終わった時にはなんだか泣きそうになっていた。

ふと遊を見ると…
やっぱり喋っている。

もうどうにでもなれとでもいうように、ウチは遊宛に…手紙を書いた。
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