Real進行形
手紙がどんどん遊まで回ってる。
遊とウチの席は遠いから、その分色んな人に迷惑をかける。
なんだか少し申し訳ない。

無事に手紙は到着し。
遊がそれを開いているのが見える。

そしてこっちを見た。
驚いているような、不思議がってるようなそんな顔。
でも、ウチはそんな遊を軽く無視。
返事はすぐに返ってきた。

From:遊
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何が?


やっぱりかとでも言うべきか…


From:梨亜
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いぃ加減にしぃや。


ウチは手紙にこう書いた。
確かにそれだけじゃ何が言いたいのか分からない。
でもそれがウチのやり方。
絶対いつも、具体的なことは言わない。
だって考えて欲しいから。
ウチが何に対して怒っているかを…

でも案の定、遊は分からなかった。
それは嬉しくもあり、悲しくもある。
もし、気付いていたらそれはわざとってことで少し嫌だ。
気付いていなければ、それはそれで鈍感過ぎ!って腹が立つ。
まぁ何にしても今のウチはイライラしてるわけで…

早速ウチは返事を書く。
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