Real進行形
でもなんかちょっと立候補するのが気恥ずかしい。
それでしぶっていた。
そんなウチに、思いもよらぬ決定打が手紙で回ってきた。


『トッポ、立候補するって』


・・・マジ?
後で落胆するのが嫌やから、とりあえず疑ってみる。

どうやら立候補する気はあるみたいやけど、向こうもちょっとしぶってるみたい。


「だから梨亜行けって」

「ん~分かった」


どうなるか分からんけど、なんとなく近づくチャンスだと思った。


立候補者は二人。
今度はじゃんけんじゃなくて投票ということになった。

相手はウチはあんまり喋ったことのない人で、とにかくウチは譲りたくなかった。
みんな目を伏せて投票する。
ドキドキして仕方がない。

結果、ウチが当選。

安心やら嬉しいやらでちょっと拍子抜け。


そして気になる男子。

こちらはあっさりと森本がなった。


このクラス・・・意外とえぇやん。
なんて、単純なウチは再び思いました。
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