三澤斗春と優しい殺意。
事件編。
裏道。
普段なら見過ごすような、どうでもいい、ありきたりの裏道。
「こっちって、何があるんですかね?」
そもそも、この長倉の一言から始まったと言っても過言ではないだろう。
「さぁ、な」いつもなら、これで会話は終了していたはずだった。
しかし、この日の三澤はちょうど仕事の報酬が入ったところで、さらに言えば、昼にちょうど『本当はウマい!裏道のメシ屋』という番組を見たばかりだった。
………その結果。