被害妄想彼氏
★被害妄想 1
付き合うまで
窓から見える景色は、これといって良いものでもないし、悪くもない。
たまに、あきらかヅラをかぶっている校長が花に水をやる。
それをただ理由も無く眺めるのが日常になった。
言ってしまえば、退屈なのだ。
名前は前川真知子。17歳。彼氏いない暦17年。
恋した数は、失恋した数と同じ。
…あ。今のちょっと名言?
「由梨~誰かいい男の子紹介してよー」
私は後ろを振り向き、彼女を見た。
彼女の名前は中本由梨。私の親友。
「私の彼氏の友達でフリーな子いるけど」
「紹介して!!」
私は身を乗り出しすぎて、椅子から転げ落ちた。
そのせいで由梨と私の顔は近い。
今にも鼻と鼻がぶつかりそうな位だ。
「……かなり必死だね」
由梨が苦笑をし、私の肩をつかんで、自分から離した。
「えへっ」
私は手をグーにして、頭に当て、舌を出した。
「キモイよ」
由梨に真顔で言われてしまった…。
私の高校は女子高。
「女子高だから彼氏が出来ないんだよ。出逢いが無いもん」
と、私が発言すると隣の席の子が、私を見て席を立った。
「女子高でも彼氏出来るやつは出来ると思うけど?」
と、鼻で笑われた。
彼女には彼氏がいる。
いわゆる『勝ち組』。
チッキショ―――ッ!!今に見てろよ!!
スタスタと去って行く彼女の背中を睨みつけながら、私は悔しさで震えていた。
とりあえず、由梨の彼氏の友達に賭けよう。
由梨の話ではかなり変わり者らしい。
「あんたなら多分アイツを手なずけられる」
と、由梨は言った。
私は猛獣使いか。
ってゆーか、猛獣なんかと付き合いたくないんだけど……
たまに、あきらかヅラをかぶっている校長が花に水をやる。
それをただ理由も無く眺めるのが日常になった。
言ってしまえば、退屈なのだ。
名前は前川真知子。17歳。彼氏いない暦17年。
恋した数は、失恋した数と同じ。
…あ。今のちょっと名言?
「由梨~誰かいい男の子紹介してよー」
私は後ろを振り向き、彼女を見た。
彼女の名前は中本由梨。私の親友。
「私の彼氏の友達でフリーな子いるけど」
「紹介して!!」
私は身を乗り出しすぎて、椅子から転げ落ちた。
そのせいで由梨と私の顔は近い。
今にも鼻と鼻がぶつかりそうな位だ。
「……かなり必死だね」
由梨が苦笑をし、私の肩をつかんで、自分から離した。
「えへっ」
私は手をグーにして、頭に当て、舌を出した。
「キモイよ」
由梨に真顔で言われてしまった…。
私の高校は女子高。
「女子高だから彼氏が出来ないんだよ。出逢いが無いもん」
と、私が発言すると隣の席の子が、私を見て席を立った。
「女子高でも彼氏出来るやつは出来ると思うけど?」
と、鼻で笑われた。
彼女には彼氏がいる。
いわゆる『勝ち組』。
チッキショ―――ッ!!今に見てろよ!!
スタスタと去って行く彼女の背中を睨みつけながら、私は悔しさで震えていた。
とりあえず、由梨の彼氏の友達に賭けよう。
由梨の話ではかなり変わり者らしい。
「あんたなら多分アイツを手なずけられる」
と、由梨は言った。
私は猛獣使いか。
ってゆーか、猛獣なんかと付き合いたくないんだけど……