被害妄想彼氏
居心地悪い……


「狭子ちゃんはさぁ、何か得意な事とかあるの?」


叔父さんは何か、狭子さんに興味しんしんみたいだし…………。


「…………恐い話とか…」


ぇ!!


「それは……ある日の出来事でした…」


始めちゃうのかよ!!


ある日、とある人々が彼女の家を訪ねました……
彼女は彼らを招き入れました。笑みを浮かべて……


彼女は、ある一人に呪いをかけました。


その彼女とは…………………………


「ワタシだ――――――――――!!!」


「きゃああああああ」


皆、きゃあって…


「ナナマタアカヤハ」


え!!修司くんが理解不能な言葉を……


「狭子の呪いちゃうか?!」


え……………
何呪いとかかかってんのぉ!??


「スースー」


鼻息荒いし……


「ガ――――――!!」


そう言って修司くんは家を飛び出した。


「おい、狭子!修司の呪い解いたれよ」


「……ククククク………」


狭子は肩を震わせて笑っていた。


「私、修司くん捜してくる!」


私は狭子の家を出た。
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