被害妄想彼氏
森川家に着いた私達は、男女に部屋別れして布団をしいた。


「真知子ちゃん…修司、大丈夫かなぁ」


布団を抱きしめながら、チヨちゃんは不安そうに私に言った。


「大丈夫…なんじゃない?とりあえず生きてるんだし……」


「もぉ!真知子の強がり!」


由梨は私に枕を投げつけた。


「そぉよぉ!真知子ちゃん!素直になんなよ!!心配で寝れないなら今晩つきあうよ??」


……ケツ子………。


「じゃあ今晩はっ。真知子を励ます会ね!!皆寝ちゃ駄目よ!」



「zzz……×3」


………寝てんじゃん……。





「真知子!まーちーこー!!」


……誰かが私の頬をペチペチと叩く。


「ん~。後五分……」


「アホォ!!修司帰ってきてんで!!!」


慎一さんは私のお尻を蹴った。


「ぃったぁ!?」


私は激痛がした為、起きた。


「え……修司くんが…?」


目の前には修司くん(と慎一さん)がいた。


「この、ドラゴンボールみたいな髪した人が真知子さんなんですか?」


え?私今そんな髪の毛?


てか……ドラゴンボールは覚えてんのに私は覚えてないんかぁ!!


「頭の外傷はたいした事無いし、記憶もそのうち戻るからって。速攻退院さしてくれました。」



……そんなんでいいのか。
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