被害妄想彼氏
「え~それでは、次に、校長先生から……」


……長いな…


この後、修司くんと式場に最終進行確認しに行かなきゃいけないんだよね。
式場の話といえば……


「それでは、こちらのプランなど如何でしょうか」


ウエディングプランナーのお姉さんに紹介されたプランが、水深200メートルでする結婚式だった。


それを聞いた修司くんは……


「これ、いいじゃないですか!!」


いいんかい。
水深でやる結婚式に目を輝かせる修司くん。


「はっ!ちょっと待てよ……」


何か考え出したよ、この人……


「これ、ダイビングでやるんですよね?…………誓いのキスが出来ないじゃないですかぁ!!」


したいんかよ。


「は……っ!もしかして、どっちかを溺れさせて……誓いのキスは人工呼吸とかってゆうオチをつけるつもりだなぁ!!」


「…………え…」


お姉さんは唖然としている。


「あやうく溺れ死ぬ所だった!!もう騙されるか――!!」


………なんて事があったなぁ。


「前川真知子」


………へっ?
私は、自分の名前が呼ばれた事にビックリした。


すると、隣にいた友人が、『卒業証書…』と教えてくれた…。


私は、卒業証書を受け取り、席に戻った。
すると、由梨が私にこう聞いてきた。


「マリッジブルー?」


……それとは違うかな。
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