被害妄想彼氏
さてさて、卒業証書も貰ったことだしマリッジブルーな真知子ちゃんは帰ります。


「真知子、頑張ってね。また明日~!」


由梨はそう言って帰って行った。


「真知子ちゃん!」


修司くんは校門前で私を呼んでいる。


「あれ、修司くん。ボタンないよ?」


修司くんの制服には、ボタンが一個も付いていなかった。


「何かの儀式なのかな?ボタンもぎとられた」


……儀式って…


「それとも何か呪いかける気なのかな!?俺そんな恨まれる様な事したっけ??」


あわあわと、慌てている修司くんを見て、
『出逢った時から変わってないなぁ……』と、思った。


「では、以上でよろしいですか?」


「はい」


私達は最終確認として、進行表に目を通した。


「では、この内容で進めさせて頂きます。」


……ふぅ~…やっと終わった……


「じゃあ、また明日ね」


「うん、また明日…」


明日の結婚式…。
何も起きなきゃいいけど……。
< 129 / 143 >

この作品をシェア

pagetop