被害妄想彼氏
次の日――……


私は、修司くんが誕生日プレゼントにくれたウエディングドレスで、バージンロードを歩く。


……音楽が鳴り、私は、足を踏み出した。


転けそう…
…そう思うのは不謹慎でしょうか。


「……愛し合うと誓いますか?」


神父さんのその言葉に、私達は返事をし、誓いのキスを交わした………。


人前でキスするのって恥ずかしいな……。


「おめでとう!」
「二人共、お幸せに!」


そんな祝福の声がする中を、私達は歩いていた。


幸せってこうゆう事を言うのかな………
私は自然と顔が緩む。


「いやぁー、二人が結婚まで行くなんてなぁ~!」


写真撮影の時、慎二くんが笑いながら話した。


「ようやるわ。お前らが一年以内で離婚に一万賭ける。」


慎一さん…縁起でも無い事を……


♯~♭♪~♪~¶


その時、慎一さんの携帯が鳴った。


「はい、もしもし」


多分、仕事絡みの電話かな?
確か慎一さんは刑事警察官だったよね…
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