被害妄想彼氏
授業が終わり、真知子ちゃん家に向かう。


「さあ、行くか~」


慎二のおでこが赤かった。


……多分授業中寝てたんだろうな。
そう思いながら、俺たちは真知子ちゃん家に向かった。


「でもさあ~。俺らもいていいん?」


真知子ちゃん家に行く途中、慎二が聞いてきた。


「いや、いいでしょう。…何で?」


「ご両親に挨拶するんちゃうの~。お前勝負下着はいてきたんか?」


「うん、ふんどしを。」


「まじで??」


慎二は笑っていた。


「いらっしゃい~」


真知子ちゃん家に到着。


「ど~ぞ、あがって。由梨ももう着てるから」


「お邪魔しま~す。……邪魔するんやったら帰って~、ってか」


「………。」


慎二のしょうもないギャグには飽きた。


「あら、あなた、もしかして真知子の…」


多分この人が真知子ちゃんのお母さんなのだろう。


「も~いいからお母さんはあっち言っててよ!」


「だって真知子の彼氏がどんな人か気になるンだもん!」


真知子ちゃんは照れていた。
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