被害妄想彼氏
「モヤモヤする…」


そう言って顔を真っ赤にした修司くんは、なんだかとても可愛かった。


「ウソだよ!」


私は笑顔で言った。
いつの間にか、『異常な日常』でもなんでも、良くなっていた。


私は…修司くんの彼女でいたい。


今なら、由梨が言っていた『バカな所が好き』という意味が分かった気がした。



「ハブァッ!!」


修司くんの頭に野球のボールが当たった。


「隕石!?」


修司くんは涙目になりながらも、言った。


「この隕石から宇宙人がたくさんでてきて大変なことに!!」


…私は早くも後悔した。


ほんとにコイツが彼氏で大丈夫なのか?


……私の未来は、明るいのだろうか?


< 17 / 143 >

この作品をシェア

pagetop