被害妄想彼氏
次の日由梨にその事を相談すると…


「じゃあ、私今日暇だし、ついてってあげる!」


由梨は目をキラキラさせて言う。


「勝負下着買いに!」


…まじすか。そんな由梨に連れられ、下着店に行く事になった。


「いっぱいあるね~」


下着店に着くなり、由梨はわくわくした様子で店内をウロウロする。


「で、どれにするの」


「どれって…普通のだよ」


そう言って私はいつもつけている様な下着を手に取った。


「だめだめ。そんなんじゃ。せっかくの勝負にそんなの着けてたらムードぶち壊しだよ」


「べ、別に勝負しないもん」


私は顔を真っ赤にして言った。
由梨は私の肩をぽんぽんとたたいた。


「真知子。逃げてちゃ駄目よ。誰もがいつか通る道なんだから」


由梨はめちゃくちゃいい顔をして言った。


「これは?」


由梨が笑いながら手にしたのはブタのパンツ。
ただのブタのパンツじゃない。


五、六センチくらいの丸いブタちゃんが前のみについていて、後ろはただのヒモ。


ブタ自体は可愛いけど…。


「大事なとこだけ隠してます!…って感じだね」


私はそう言ってブタちゃんのパンツをもとに戻した。


「これも面白いよ!」


………いやいや、別に面白さは求めてないから。
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