被害妄想彼氏
★被害妄想 3
バレンタイン
2月。もうすぐバレンタインデー。恋する乙女の季節です。
今回はロマンチックな感じになりますよーに…。
私はお菓子の本を開いていた。
「うわ…ねぇちゃん手作りにする気?やめとけって。どうせロクなもんできねぇよ」
…私は黙って弟を睨んだ。
「おー、コワ!修司さんの胃が心配だわ」
「だから勝手に入ってくんなっていつも言ってるでしょー!」
私は弟に本を投げつける。
「いいよなぁ、修司さんはいっぱいチョコもらうんだろーな…」
真知子の弟、智也が溜め息をついた。
「どーしたの?」
弟の真剣な顔に、私は少し心配になった。
「俺さ、ライバルがいるんだ」
……ハァ。
「そいつともらったチョコの数勝負する事になったんだ!」
……。
「あのねぇ、智也。チョコは数じゃないの。『気持ち』の問題よ」
良いこと言った!私。
「『気持ち』…」
まぁ、小学六年生の智也にはちょっと難しかったかな?
私は再び本を開いた。
「ねぇ、智也。アンタ何食べたい?」
「えっ。俺にも作ってくれんの?」
「余った分あげる」
「余った分かよ!」
智也は三村さんの様なツッコミをした。
「俺はこれー」
智也が指差したのは、『フォンダンショコラ』
こんなもん作れるかぁ!!!!
私は再び弟に本を投げた。
今回はロマンチックな感じになりますよーに…。
私はお菓子の本を開いていた。
「うわ…ねぇちゃん手作りにする気?やめとけって。どうせロクなもんできねぇよ」
…私は黙って弟を睨んだ。
「おー、コワ!修司さんの胃が心配だわ」
「だから勝手に入ってくんなっていつも言ってるでしょー!」
私は弟に本を投げつける。
「いいよなぁ、修司さんはいっぱいチョコもらうんだろーな…」
真知子の弟、智也が溜め息をついた。
「どーしたの?」
弟の真剣な顔に、私は少し心配になった。
「俺さ、ライバルがいるんだ」
……ハァ。
「そいつともらったチョコの数勝負する事になったんだ!」
……。
「あのねぇ、智也。チョコは数じゃないの。『気持ち』の問題よ」
良いこと言った!私。
「『気持ち』…」
まぁ、小学六年生の智也にはちょっと難しかったかな?
私は再び本を開いた。
「ねぇ、智也。アンタ何食べたい?」
「えっ。俺にも作ってくれんの?」
「余った分あげる」
「余った分かよ!」
智也は三村さんの様なツッコミをした。
「俺はこれー」
智也が指差したのは、『フォンダンショコラ』
こんなもん作れるかぁ!!!!
私は再び弟に本を投げた。