被害妄想彼氏
観覧車から降りた後、由梨と慎二くんに付き合う事を報告した。


「わあ~!おめでとう!」


「ほんまに上手くいったんやなあ!」


おぉ~…何か照れるな…。


「じゃっ!付き合い記念にプリクラ撮らないとね!」


由梨がそう言って指を刺した先は、遊園地内のゲームセンター。


「俺らは俺らで撮るから~」


「撮り終わったら四人で撮ろうねー!」


そう言いのこし、先にスタスタと歩いていく二人。


「修司くん、私達も行こうか?」


「うん」


ギュ…。


「え?」


手元を見ると、しっかりと手が握られていた。
しかも…手と手を絡ませた、俗に言う“恋人繋ぎ”!!


私と修司くんは顔を真っ赤にさせ、ゲームセンターへと入った。
奥に入っていくと、プリクラ機があった。


「じゃ、修司くん、プリクラ撮ろうか?」


「……プリクラ?」


修司くんはプリクラ機をキョロキョロと見回し、頭にハテナマークを作った。


「知らないの!?」


うっそぉ、どーゆぅ人生おくればプリクラを知らずに生きていけるんだ!
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