女子高生夏希のイケメン観察記
「うん、意外に花束包むの上手いね。
こっちは任せた。
よろしく」
ふわりと柔らかい声で私の腕を見極めた旨を告げると、店長は子犬の尻尾を思わせる茶色い髪を揺らして、接客を始めた。
その客さばきたるや相当なもので、私たちは数時間かけて押しかけてきたお客様への対応をした。
本当の閉店時間はもっと遅いのだけれど、商品がなくなったのでと、店じまいを告げる。
名残惜しそうなお客様方に、「ぜひまた明日、おいでください」と握手つきの極上のスマイルで店の外へと連れ出して、シャッターを下ろす。
そうして。
店長ははぁとため息をついて、ようやく人心地ついたようだった。
「テレビの効果って絶大だね。
たった10分だし、店の名前も出さないって言うから、取材に応じたのにさー」
ひとりごちてから、思い出したかのように突っ立っている私に視線を向けた。
口元に浮かぶのは柔らかい営業スマイル。
この方、フラワーショップ SOU(ソウ)の店長、真壁 奏之介(まかべ そうのすけ)。
御年26歳。
流行りの若手イケメン俳優を思わせるような、中性的なイケメン。
身長178センチ(推定)、体格は中肉中背。特に筋肉を鍛えている様子もないけれど、無駄な脂肪はついてない。
白い透き通るような肌に、天然の柔らかく茶色い髪と鳶色の瞳を持つ。
武器は見たものを蕩けさせるような柔らかい笑顔。
耳に心地よいアルト寄りの声。
もしや、今流行の草食系男子?
以上、私のイケメンメモより抜粋情報。
こっちは任せた。
よろしく」
ふわりと柔らかい声で私の腕を見極めた旨を告げると、店長は子犬の尻尾を思わせる茶色い髪を揺らして、接客を始めた。
その客さばきたるや相当なもので、私たちは数時間かけて押しかけてきたお客様への対応をした。
本当の閉店時間はもっと遅いのだけれど、商品がなくなったのでと、店じまいを告げる。
名残惜しそうなお客様方に、「ぜひまた明日、おいでください」と握手つきの極上のスマイルで店の外へと連れ出して、シャッターを下ろす。
そうして。
店長ははぁとため息をついて、ようやく人心地ついたようだった。
「テレビの効果って絶大だね。
たった10分だし、店の名前も出さないって言うから、取材に応じたのにさー」
ひとりごちてから、思い出したかのように突っ立っている私に視線を向けた。
口元に浮かぶのは柔らかい営業スマイル。
この方、フラワーショップ SOU(ソウ)の店長、真壁 奏之介(まかべ そうのすけ)。
御年26歳。
流行りの若手イケメン俳優を思わせるような、中性的なイケメン。
身長178センチ(推定)、体格は中肉中背。特に筋肉を鍛えている様子もないけれど、無駄な脂肪はついてない。
白い透き通るような肌に、天然の柔らかく茶色い髪と鳶色の瞳を持つ。
武器は見たものを蕩けさせるような柔らかい笑顔。
耳に心地よいアルト寄りの声。
もしや、今流行の草食系男子?
以上、私のイケメンメモより抜粋情報。