女子高生夏希のイケメン観察記
12.ゴーストバスター「再始動」
「ただいま」
がらりと玄関の戸をあけるが、返事は無い。
「珍しく、久遠が抹茶を点ててるんじゃないかな。
折角だから、いただかない?」
智さんに誘われて、私が断るわけもない。
そっと、茶室に向かえば、久遠さんが丁寧な仕草で、奏さん相手にお茶を点てていた。
本当。
普段の尊大な態度を取る人物とは別人にしか見えないような、仕草に私は思わず目を奪われる。
慣れている智さんはさっさと座るが、私はどうして良いか分からずおろおろするばかり。
「作法なんて教えるのも面倒だから、ここに座れ」
普段の尊大な態度そのままの口調で、久遠さんが言う。
「失礼します」
「どうぞ。
折角だから、飲み方くらいは教えようか?
特別に無料で」
無料で、ってところをやたらと強調するなんて。
本当、お金持ってケチなんだから。
がらりと玄関の戸をあけるが、返事は無い。
「珍しく、久遠が抹茶を点ててるんじゃないかな。
折角だから、いただかない?」
智さんに誘われて、私が断るわけもない。
そっと、茶室に向かえば、久遠さんが丁寧な仕草で、奏さん相手にお茶を点てていた。
本当。
普段の尊大な態度を取る人物とは別人にしか見えないような、仕草に私は思わず目を奪われる。
慣れている智さんはさっさと座るが、私はどうして良いか分からずおろおろするばかり。
「作法なんて教えるのも面倒だから、ここに座れ」
普段の尊大な態度そのままの口調で、久遠さんが言う。
「失礼します」
「どうぞ。
折角だから、飲み方くらいは教えようか?
特別に無料で」
無料で、ってところをやたらと強調するなんて。
本当、お金持ってケチなんだから。