女子高生夏希のイケメン観察記
6.三人組は「ゴーストバスター」
家に帰った私は、智さんのために夕食を作る。
こういうのは得意なので、困らない。
やっぱり、和風がいいよね? なんて勝手に思って、ほうれん草の胡麻和えと、冷奴にお味噌汁。メインは鶏肉をたっぷり入れた筑前煮にしてみた。
「家に帰らなくて平気なの?」
美味しい、なんて気持ちよく夕食を平らげてくれた智さんの質問は至極もっともなものだった。
二人で食後のお茶を飲んでいる。
もちろん、久遠さんが淹れるような素敵なものじゃなくて、私が適当に急須で入れたそれなりのお茶だけど。
「俺に不可能は無いなんて断言する、久遠さんが、うちの親を強引に説得してくれたので」
「ああ、久遠なら抜かりなくやるだろうね」
くすり、と。
智さんが笑う。
「どういうご関係なんですか?」
「知りたい?」
真っ直ぐに瞳を覗き込まれてどきりとする。
「気になります」
私は正直に答えてみた。
こういうのは得意なので、困らない。
やっぱり、和風がいいよね? なんて勝手に思って、ほうれん草の胡麻和えと、冷奴にお味噌汁。メインは鶏肉をたっぷり入れた筑前煮にしてみた。
「家に帰らなくて平気なの?」
美味しい、なんて気持ちよく夕食を平らげてくれた智さんの質問は至極もっともなものだった。
二人で食後のお茶を飲んでいる。
もちろん、久遠さんが淹れるような素敵なものじゃなくて、私が適当に急須で入れたそれなりのお茶だけど。
「俺に不可能は無いなんて断言する、久遠さんが、うちの親を強引に説得してくれたので」
「ああ、久遠なら抜かりなくやるだろうね」
くすり、と。
智さんが笑う。
「どういうご関係なんですか?」
「知りたい?」
真っ直ぐに瞳を覗き込まれてどきりとする。
「気になります」
私は正直に答えてみた。