永遠の絆
「はい」
そう言った翔を見上げると、翔は左手を出し「ティッシュ」と声を漏らす。
あたしは握り締めているティッシュを翔に渡し、ゆっくり立ち上がった。
翔はあたしが渡したティッシュをゴミ箱に捨てると柔らかい笑みであたしを見つめた。
「ホントいいよ。俺やるから」
「ごめんなさい…」
「みぃちゃん謝りすぎ。別に謝る必要もねぇだろ」
翔はそう言ってあたしの肩をポンと叩きそのままあたしの背中を押してソファへと足を進ませた。
必然的に進むあたしの足はソファーの前で止まり、翔はあたしの背中から手を離しキッチンへと向かう。
思わず深い深い溜息があたしの口から漏れ、床に腰を下ろしソファーに背を付けて膝を抱えた。