永遠の絆

翔はドアを開けてベランダへ出てタバコに火を点ける。

開かれたドアの隙間から心地いい風がフワフワと流れ込んでくる。

あたしはその風を身に沁みながら翔が作ったチャーハンを全部食べ水を流し込んだ。


まだベランダでタバコを吸っている翔をチラっと見てから、あたしは自分のお皿と翔のお皿を持って流し台へと向かう。

少し水を出し、スポンジに洗剤をつけてお皿を擦る。


「俺やっから置いとけよ」


カウンターキッチンから前に目を向けると、丁度ベランダが見え、翔はタバコを咥えたまま手すりに背を付けてこっちを見ていた。


「これくらいはするよ」


小さく言った言葉は翔に聞こえてたかは分かんないけど…

お皿を洗い終えた後、ソファーまで戻ると丁度タバコを吸い終わった翔が入って来て、翔は床に腰を下ろした。




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