永遠の絆
「あんま諒也、怒らせないほうがいいよ」
“あんたは関係ねぇだろ”…って、心の中ではそう思ってたけど、口に出す事はなく、あたしは目線を切り替え諒ちゃんを睨んだまま机を叩き付けていたのだ。
「捨てろよ、ゴミ」
あたしの言った言葉が気に食わなかったのか、諒ちゃんは机を蹴ながら立ち上がり鋭くあたしを睨み付けて見下ろし、あたしの目線も一気に上に向く。
だけど、さっき諒ちゃんが机を蹴った所為であたしの足はジンジン痛みが走ってた。
「てめぇ…、誰に向かって言ってんだ?」
「誰って、あんたしか居ねぇだろ」
「あ?」
とてつもなく低い声を吐き出した諒ちゃんは勢い良く、あたしの胸ぐらのシャツを掴んだ。
「女だからって容赦しねぇぞ」
そう吐き捨ててきた諒ちゃんの言葉に教室の中は誰一人、声を出す事なく、ただオロオロした感じであたし達を見つめてて、廊下からの野次馬の視線も突き刺さってきた。