永遠の絆
「田口がよ、お前の事好きなんだとよ」
「は?」
「は?じゃねぇよ。だからさっき言っただろうが、お前――…」
「だからどうしろって?」
「お前、可愛くねぇなぁ。…付き合ってやれよ」
「は?」
何で急にそんな事になるのか全く理解が出来なかった。
しかも顔すら知らないのに…
しかも諒ちゃんは嫌味ったらしく笑みを浮かべてた。
「お前、美人って有名だぞ?けどよ、田口には口わりぃから止めとけって言ったんだけど…。でっ、どーする?」
「は?だから何が?」
「何がじゃねぇだろ。付き合うか付き合わねぇかだろうが」
「だからその意味が分かんない。顔も知らないのに?って何でアンタに言われなきゃいけないんだよ。無理だから」
顔を見てないからとかじゃなくて、あたしはファミレスと言うバイトに忙しいからだ。
学校帰り、すぐに行って夜の10時までして帰った頃にはクタクタだ。
お金は必要だし、旬の高校生で恋愛は付き物かも知んないけど、今のあたしには興味がないし、男なんていらない。
邪魔なだけだ。