永遠の絆

「お前、聞いてんのか？」

「えっ、何？」

「何じゃねぇよ。さっきから話してんだろうが」

「あっ、ごめん。でっ、何？」


諒ちゃんはクスクス笑って、あたしから目線を逸らし雑誌をポンポンと人差し指で叩いた。


「お前、ここで働けよ」


そう言って、諒ちゃんは人差し指で一ヶ所を指した。

そこに、あたしはゆっくり目を向けると思わず目を見開いてしまった。


「メ…、メ、メイドカフェ!?」


つい声を張り上げてしまったあたしに諒ちゃんは口角を上げる。


「お前、ここでニャンニャン言っとけよ」


そう言って諒ちゃんは声を出して笑う。


「ってか、あたしそう言う系に見える？つーかさぁ…、諒ちゃんって、こーゆー所に行ってんだ」


あたしは雑誌から視線を逸らし、白い目で諒ちゃんを見てやった。