永遠の絆

「唯一、お前が俺に暴言吐きまくった女だから忘れられねぇ」


そう言って諒ちゃんは短くなったタバコを咥えてフッと笑みを漏らした。

煙を吐き出し短くなったタバコを足元に落とし、諒ちゃんは爪先でタバコの火を消した後、あたしに背を向けて歩きだす。


「あー、そうだ」


諒ちゃんはドアの前まで行くと、思い出したかのように声を漏らし、再びクルっと振り向く。


キョトンとして見るあたしに、


「俺の事、避けてんじゃねぇよ」


そう言って口角を上げたまま背を向け、軽く右手を上げて屋上から出て行った。


一人になった屋上は何だか淋しく感じる。

ちょっとした事からまた諒ちゃんと話して、諒ちゃんが言ってきた言葉が自棄に頭に染み付いて離れなかった。



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