永遠の絆
「18」
「18って高3?」
「そうだけど。アンタは?」
「23」
「へー23のおっさんが高校生みたいなガキ誘って楽しい?」
「おっさんって?そんな事初めて言われたわ。まー、お前みたいな変な奴は案外おもしろいと思うけど」
「何それ、馬鹿にしてんの?」
「さぁ?」
曖昧に答えて曖昧に笑うその顔が本当に馬鹿にされている様で少しイラっとくる。
そもそもこの男は一体、何なんだろう。
ちゃんと働いてんのだろう。
別にそんな事どーでもいいけど、どー見ても遊んでそうだし、その自棄に輝いている高級時計が気になる。
「ねぇ、あんたって働いてんの?」
「まぁな」
「何してんの?」
「なに?俺に興味でてきた?」
「出るわけないでしょ。アンタに興味ないし」
「ははっ、そんな事も初めて言われたわ」
苦笑いでそう言ってくる翔はビールを口に運ぶ。。
「あっそう」
「一応…トビ」
「一応って何?トビって、あのトビ職の事?」
「あぁ…」
そして翔はまた曖昧に頷いてビールを喉に流し込んだ。
それにしても何であのネオン街にいるのか不思議だ。
まぁ、この軽そうな男の事だから女と別れた後って事もあるだろう。