永遠の絆

目の前のウーロン茶を口に含んだ時、スカートのポケットに入れている携帯の振動が全身に伝わり、手に持っていたコップをテーブルに置いた。


あまりいい気はしない。

何となく見なくても分かる。


ポケットに入っている携帯を取り出した時には振動は止まってて、あたしは一息吐いてから携帯の画面を見つめた。


開けてすぐ受信ボックスを見て思わずため息が漏れる。

やっぱり、思ってた通りだ。



…―――ママだ。



【ごめんね。今日も帰れない】



たったそれだけの短いメールに眉が寄る。

あたしの事なんて心配しなくていいのに…


ママが帰ってこないのはしょっちゅうだし、それについてあたしは何も怒ってない。




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