永遠の絆
「葵ちゃんに聞いた」
「えっ、葵?もしかして家に行ったの?」
「行くかよ。昼前まで店に居て、久しぶりにみぃちゃんに電話したのに全然出ねぇし…、帰ろうと思って外に出たら葵ちゃんが居た」
葵が居たって?
葵…、何してんの?
「葵、何してたの?」
「俺待ってたみたい。んで、お礼言われた。だからついでにみぃちゃんの居場所聞いたら、多分ここに居るって言われたから来た」
「そっか…」
葵、わざわざそんな事言いに行ったんだ。
ホント葵は何でも気にするんだから…
「ここってゴールドコーストだろ?」
突然そう言ってきた翔は、あたしに一旦目を向けてから写真に視線を移した。
「えっ、うん。知ってんの?」
「行った事あっから…。って言っても野郎ばっかでだけど…」
苦笑いしながら翔はそう言って足を進め、他の写真にも目を向けていた。
その翔の後ろ姿をあたしは目で追ってた。