永遠の絆
あたししか知らない?
また冗談言ってる…とか思ったけど、そんな冗談言って何になるのか…。
じゃあ、何で翔はあたしにマンションを教えたの?
何で連れて来たりしたの?
「おーい、」
突っ立ってると、翔の声でハッとしドア越しに立っている翔に目を向けた。
「みぃちゃん、送る」
そう言ってきた翔にコクンと頷き、あたしは手に握り締めていた封筒と鍵を鞄の中に突っ込み、翔の所へと駆け寄りマンションを出た。
「折角来てくれたのに、ごめんな」
翔は車に乗って、発進させたと同時に申し訳なさそうに言ってきて、少し眉を下げた。