永遠の絆

あたししか知らない?

また冗談言ってる…とか思ったけど、そんな冗談言って何になるのか…。


じゃあ、何で翔はあたしにマンションを教えたの?

何で連れて来たりしたの?


「おーい、」


突っ立ってると、翔の声でハッとしドア越しに立っている翔に目を向けた。


「みぃちゃん、送る」


そう言ってきた翔にコクンと頷き、あたしは手に握り締めていた封筒と鍵を鞄の中に突っ込み、翔の所へと駆け寄りマンションを出た。


「折角来てくれたのに、ごめんな」


翔は車に乗って、発進させたと同時に申し訳なさそうに言ってきて、少し眉を下げた。




< 248 / 595 >

この作品をシェア

pagetop