永遠の絆

「ううん…」


あたしはそれしか言えなかった。

仕事頑張ってね。…なんて言葉はとてもじゃないけど言えなかった。

言えなかったんじゃなくて言いたくない。


今から翔は女と話して、女を癒して、口説いて、触れて…

どんな事してんのかは分かんないけれど、思い出すだけで頭が痛くなってくる。


仕事なのに…
あたしの翔じゃないのに…


「なぁ、みぃちゃん?」


あたしは何も考えてなかったかのように笑みを作り翔に目を向けた。


「うん?」

「今度どっか行かねぇ?昼間しか無理だけど、みぃちゃんの行きたい所に連れてってやるよ?」


翔はあたしをチラッと見て少し微笑んだ。




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