永遠の絆
あたしの行きたい所って…
そう思った瞬間、「水族館」とポツリと呟いていた。
「えっ、水族館?」
「うん」
頷くあたしにクスクスと笑う翔が気になり、逸らしてた視線を翔へと戻す。
「えっ、何?」
「水族館って…。みぃちゃん可愛いな」
それだけ言って、またクスクス笑っている翔が、何で笑ってんのかあたしには分からなかった。
可愛いいって何が?
水族館がガキって事?
確かに子供チックかも知んない。
もっともっと、高級店とかお洒落な店とか言ったほうが良かったのかも知んない。
だけどあたしの頭に浮かんできたのが水族館だった。
そこにあたしは行きたかった。
いつか忘れたけど夢に出てきたパパとママとあたし…
水族館の約束をしてたのに結局1度も行く事なんて出来なかった。
だからあたしは敢えて行きたい場所を水族館にした。