永遠の絆

「なぁ、あれ見ろよ。みぃちゃんが居る」


翔が人差し指を前方に指し、あたしと目の前の生き物を交互に見る。


「え…、何であたし…、」


翔が指差しているのは、どう見てもペンギンで…

そう言ったあたしに翔はクスクス笑いだした。


その前まで足を進めて1番端の空いているガラスに手を軽く付けてチョコチョコ歩いているペンギンを見る。


「すっげぇ似てね?みぃちゃんと…」

「だから何であたしなのよ」

「あのボーっとして歩く所とか、急に思いたったら、すげぇ突っ走る所とか…」


そう言って声に出して笑う翔は「ほら、」と言って指差した。




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