永遠の絆
声を上げて近寄ると葵は一瞬、驚いた表情をしたものの潤んだ瞳をしてて…
でも、あたしの顔を見ると少し安心した表情を見せた。
「…美咲…、」
葵は小さく震えた声を出す。
「何してんの?どうしたの?何があったの?」
質問づめに問い掛けるあたしに、葵は唇を小刻みに震わせた。
「諒也先輩と一緒に居たの」
「うん」
「じゃあ一人の男の人がっ…、あたしにっ……、声…掛けてきて」
「……」
「その人…、あたしとマサキの事を…、諒也先輩に全部話て……。あた、あたしが妊娠した事…も…」
「……」
「諒也先輩怒って…、」
はっきし言って葵が言ってる事は何が何だか分からなかった。
乱れた呼吸と詰まりながら話す葵の言葉は全然分かんなかった。