永遠の絆
「馬鹿かお前は!!出てくんな!」
諒ちゃんの吐き出した声とともに男の眉はグッと真ん中により、鉄パイプを持っている腕を振り上げた。
殴られる…
そう思った瞬間、あたしの両手は頭を抱えていて…
パシッ…、
と微かに小さな音が頭上でした。
「動くなっつっただろ」
閉じていた目をゆっくり開き顔を上げると、翔は眉を寄せたままあたしを見下ろしていて、その手には鉄パイプが握られていた。
「ごめん…」
その反対側には眉間にシワを寄せた男がいて、小さく舌打ちをすると、男は鉄パイプから手を離した。
「大丈夫か?」
そう優しく声を掛けられ、あたしの手にペンギンが置かれた。
「あっ、ペンギン!!」
思わず声を上げ、抱き締めるあたしに翔は優しくあたしの頭を撫でる。
「オイッ!!」
突然そう怒鳴ったのは諒ちゃんで、諒ちゃんは鉄パイプを振り回してきた男に掴みかかり、拳を振り上げた。