永遠の絆

「…諒ちゃん?」


翔はそう言って首を傾げる。


「だから新田諒也だよ」

「あー、まぁな」

「えっ、何で知ってんの?」

「ユウトって知ってんだろ?」


そう言われた途端、あたしの頭の中はハテナだらけだった。


…ユウト…?


その聞いた事の名前に、首を傾げたまま翔を見上げると「あぁ…」って小さく声を漏らし言葉を続ける。


「流星って言ったら分かる?」


そう言われてハッとした。

凄い前に翔のお金を返す為、夜の街で初めて店の前に行った時に話した人だ。


あの人、ユウトって言うんだ。


「あー…、うんうん」


納得して頷くあたしに、「アイツの幼なじみ」と言ってきた翔に若干驚いた。


「えぇっ、本当に!?」


少し声を上げるあたしに、「あぁ」って翔は落ち着いて返す。


まさか、こんな繋がりがあるとは思ってもみなかった…。





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