永遠の絆
触れる体温
まだまだ暑さが増し続ける9月。
新学期が始まり始業式が終わった後、あたしと葵は久しぶりにカフェに行った。
「葵。足、大丈夫?」
諒ちゃんが喧嘩をしてた日から、あたしと葵は一度も会っていなくて、その内容も電話で聞いただけだった。
だから初めて見る葵の膝は切り傷がいっぱいあって、青紫になってた。
「うん」
可愛らしい笑みを漏らす葵は、目の前のロイヤルミルクティーをストローでクルクル回し、中に入っている氷がカラカラと音をたてている。
あの日、諒ちゃんと葵は一緒に歩いてて、いきなりマサキと鉢合わせになり、あとの2人の男は以前、諒ちゃんとやり合った仲の男達だったらしい。
険悪ムードになった時、相手の男が全て葵とマサキの事を諒ちゃんにブチ開けたらしい。
それで諒ちゃんはキレたと言っていた。