永遠の絆
「どした?」
「片付ける所ない…」
「え?」
「だから片付ける所ないって言ってんの。借りたお金チャラになんない」
翔は一瞬、顔を顰め「あー…」って語尾を伸ばした後、「まぁ、そう言う日もある」って言葉を続けた。
そう言う日もあるって…
本当にいいのかな、これで…。
翔はドアを開け、中に入って作業着を脱ぎ捨てる。
上半身裸になった翔の背中には傷痕があり、見るからに痛々しそうだ。
細身の身体に適度な筋肉に、その整った顔に思わず“綺麗”って思ってしまった。
「見すぎ…」
不意に聞こえてきた声にハッと我に返ると、翔は全身裸になってて、あたしは慌ててドアをバタンって閉めた。
「ご、ごめん…ッ」
声を上げると中からはクスクスと笑い声が聞こえ、思わず恥ずかしい衝動に襲われた。
あたし…どうにかしてる。