永遠の絆
翔の手にあるのはウインターゼリーで…、この前もそうだった。
その後に翔は薬を飲む。
もー、ホストなんて辞めなよ。自分の身体の事、心配しなよ。
“ご飯食えよ“
“倒れんぞ”
あたしの心配なんてしなくていいから自分の事、心配しなよ。
ゆっくり翔から目線を逸らし、あたしはギュッと膝を抱えて顔を埋めた。
ジャーって水が流れる音が聞こえる。きっとコップに水を注いでいる…
「みぃちゃん?」
暫くして呼ばれた声にゆっくり顔を上げる。
「どした?しんどいのか?」
そう聞かれて勢い良く首を振るあたしに、翔は笑みを漏らし寝室へと入って行く。
ガラっとクローゼットの開く音がした途端、あたしの足は動いてて気付けば翔の腕を掴んでた。
その翔の手にはビニール袋に入っている真っ白なスーツが捕まれていて、翔はあたしの手に視線を落とした後、ゆっくりあたしに目を向けてきた。
「どした?」