永遠の絆

葵は考え込むようにしてダラダラと話す。

確かにアドを勝手に教えられるのは嫌。


最初から諒ちゃんとは番号だけしか教えてなくてアドレスは教えなかったし別に聞かれてもいない。

でも、何で今更アドレスを聞く必要があるのか…


そんな事を思っていると始まりのチャイムが鳴り響き、葵はスタスタと自分も席に戻った。


6時間目までの授業なんて全然、頭の中に入っていなくて、ずっと机に顔を伏せたままだった。

そんなあたしの姿に葵は得に何も言わなかった。


放課後バイトの時間まで少し時間があった為、葵には先に帰ってもらい、あたしは屋上に行って運動場を眺めてた。

ゾロゾロと賑やかにして帰って行く生徒達。

それとは裏腹にあたしの頭ん中は全然冴えなかった。


30分くらいボーっと眺めてから屋上を離れ、あたしは教室へと戻った。



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