永遠の絆
翔の話は聞きたくない。
嫌いになった訳じゃない…むしろ、まだ想ってる。
でも、もうあたし自身が会えないと思ってるから会わないだけ。
時たま、翔から電話が掛ってくるけど、やっぱし電話すら出る事も出来なかった。
そんな調子が3週間続いた時だった。
バイトが終わってフラフラ夜道を歩いてる時、
「美咲…」
暗闇の中、背後から聞き覚えのある声が聞こえ、あたしの眉は一瞬で寄り、
「何?」
そう言って足を止めて振り返った。
チカチカと点滅する街灯の下、ジュンはうっすらと笑みを漏らし、あたしに近づく。
そのジュンの後ろからは、もう一人の男がダルそうに近づいて来た。