永遠の絆

「お前、電話くらいしろよ。お前に電話掛けても番号かわってっし…」


あたしに近づいてきたと思ったらジュンは即効、あたしの髪に指を絡ませる。

いつもの事なんだけど、この瞬間が一番嫌で癇に障る。


「用は何?」


冷たく素っ気なく返すあたしにジュンはいつもと同様、フッと鼻で笑う。


「もしかして俺の番号消した?」

「悪い?」


あたしの口からでる言葉は自分でも分かるくらいにイラついていて、そう答えた後ジュンの後ろに居た男がクスクス笑い出した。

その不愉快な笑みにまた新しいシワが眉間により、そのまま男に目を向けると、ジュン同様に遊びすぎって感じの男が顔を出した。


「相変わらず美人だね、美咲ちゃん」


あたしの名前を突然出され、一瞬、頭の中が“誰?”と言う言葉で覆い尽くされていると、


「俺の事覚えてる?」


以前会った事のあるような言葉を出してきた。




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