永遠の絆
「何でも…」
「あんなにヤりあった仲なのに?」
「もう関係ねぇよ」
小さく吐き捨てるあたしにジュンは、
「ふーん…」
と言ってあたしの両肩に手を置き、顔を覗きこむように見てくる。
その所為であたしの顔が少し後ろに引く。目の前にあるジュンの顔が途轍もなく不愉快で、少し目線を落とした。
逃げようにも逃げられない。あたしの両肩にジュンの手が重く圧し掛かっている。
多少力が入ったジュンの手をそう簡単には振りほどけないと思ったあたしは、ただただ下に視線を落とす事しか出来なかった。
無理に振りほどいても、どうせジュンはあたしを捕まえる。なんかもう、それ自体めんどくさかった。
下を向いて数秒した後、ジュンはあたしの顎に手を添え顔を上げさせる。その所為で上を向いたあたしは目の前にいるジュンと見事に目が合った。
その合った瞬間、ジュンはフッと小さく笑った。
「来てくれたら、これで終わりにすっから…な?」
そう言ってジュンはあたしの両肩をポンと叩く。
「…うざい」
「あ?」
ポツンと出たあたしの言葉にジュンの手に力が入り、あたしの肩にキリっと痛みが走り、あたしは思わず眉を寄せた。