永遠の絆
意味が分かんなかった。
何で、葵まで巻き込むのか…。だから悔しくて悔しくて唇を噛みしめた瞬間、目が熱くなってきたのが分かった。
いくらなんでも友達を売るようなマネなんてしない。
「な?どっちがいい」
そう聞いてくるジュンが憎かった。
頭の中でその返事の応えなんて考えてる暇なんてなかった。
気づけば勝手にあたしの足は車へと向かっていた。
これが自業自得と言うんだろうか。自分で犯してきた過ちが今となって重く圧し掛かっている。
だからと言って今までの事は後悔してない。
お金…必要だったし。
稼ぐ方法なんてこれしかなかったし。簡単に稼げるし…
何か矛盾してる…
何かもう分かんない…
何か本当の自分なんて分かんない。
疲れたな、あたし…